HSP(とっても敏感な人)は他人の感情に敏感に反応します。
困ったり悩んでいる時にでも、周囲の顔色を窺ってしまうあまり、相談できない事があります。
一方で、人の相談を聞くのが得意は人は多いのでしょう。
なぜ人の悩みは聞くことができて、他人に相談するのが苦手なのでしょうか?
それはHSPさんの特徴である、相手の気持ちを汲み取る能力が長けているのが原因です。
今回は悩みを誰にも相談できず、自分で解決しようと背負い込んでしまうHSPさんへ、悩み解決のアドバイスをご紹介します。

内向型HSPのふゆです。
私も以前は悩みを誰にも相談できずに悩んでいました。
経験に基づいた同じ状況にいる方へのメッセージです。
この記事を読むと
・相談するヒントが得られる
・悩みの解決方法が分かる
HSPの人が相談出来ない理由
人に相談するのが苦手な原因は、HSPの特性にあります。
HSPとは
とっても繊細で敏感な人の事で、生まれ持った気質です。
- 様々な事に敏感に反応してしまうので、みんなが耐えられることが耐えられないことがあります。
- 物事に対して深く考えるので、判断が遅いと思われることがあります。
- 相手の影響を受けやすく、共感性が高いです。
- 周囲の雰囲気を敏感に察知し、先回りして動くことができます。その一方不安や恐怖を人一倍感じています。
相手の事を考えすぎてしまうから
HSPの人は共感性が高いです。
相手の感情を汲み取る力が強いので、自分が相談することで、
「相手に迷惑がかかるのではないか、ネガティブな感情を与えてしまうのではないか」と考えます。
HSPの人はネガティブな感情も敏感に感じるので、「相手に不快感を与えたくない」と強く思うあまり、その行為自体が悩みになることもあります。
悩みをさらに増やして考えるよりも、自分で解決した方が楽、と考えて相談するのを躊躇してしまいます。
相手には敏感だけど、自分の感情には鈍感
HSPの人は他人の感情に敏感に反応しますが、相手を優先するので自分の感情には鈍感です。
周囲の変化に敏感に反応するので、自分の感情を押し殺して周囲に合わせている部分があります。
常に色んな感情を全力で受けているので、HSPでない人と比べて疲れやすいです。
疲れていることも、疲れ切ってから始めて気づくことも…
良心的で真面目な人が多いので、自分の悩みだけでなく、疲れに対しても敏感な人が多いでしょう。
ストレスを自分の中に溜め込んでしまう
困ったことや悩みは自分で解決しないと!と思い込んでいませんか。
もちろん、自分で解決しなければいけない事もありますが、全て自分ひとりで解決する必要はありません。
身近な人に相談することで解決することもたくさんあります。
親しい友人や家族に話してみると、意外と簡単に解決するかもしれませんよ。
相談するコツ
相談するのが苦手な人は、ほんの少しだけ最初の一歩を踏み出してみましょう。
最初は簡単に出来ることからで大丈夫です。
周囲の人と普段から会話することを心掛ける
自分一人で考えていると、自分の経験と知識の範囲でしか解決が出来ません。
周囲に相談することで視野が広がります。
ただ知識不足で解決できなかったことであれば、それだけで解決することもあります。
初めての人にいきなり相談は誰でも抵抗があります。
相談しやすいように、普段から心から話ができる友人を作りましょう。
逆の立場に立てば、「普段から話している心を許した友人であれば、相談されたら助けてあげよう」って思いますよね。
相手も同じように思ってくれています。
お互いに信頼できる友人を増やすと人生も豊かになります。
HSPの特性を理解してもらう
自分がHSPだというのは抵抗があると思います。
まずは、親しい友人や家族に対して自分の特性を話してみましょう。
・人混みが苦手だから、満員電車は避けたい
・1日中外出していると、疲れやすいから、次の日はゆっくりしたい
ただ単に、「○○したい」と言うのではなく、理由をつけて伝えることで相手により理解してもらえます。
些細な事から頼ってみる
HSPの人は、いきなり大きなお願いをすることは気が引けます。
多くのHSPの人は、人に頼らずに自分で解決することを選択するでしょう。
まずは些細な、小さなお願いからしてみましょう。
・疲れたからちょっとだけ休憩したい
・エアコンの温度上げてもいい?
HSPでない人からすると、何でこんな事で悩んでるの?と思う事ばかりです。
気にせずに頼ってみましょう。
それでも相談できないなら
分かってるけど相談ができない!と悩むかたへ、悩み解決方法をアドバイスします。
自分の感情を確かめる
HSPの人は、周囲と自分の境界線があいまい、と言う特徴があります。
相手の感情を読み取る力が長けているため、相手に起こった出来事に対し、
まるで自分が体験したように感じることができます。
感受性が豊か、と言えば印象が良いかもしれませんが、
マイナスな感情も読み取ってしまうので要注意です。
相手が起こっていると、怒られた人に感情移入してしまい、悲しんでいることに対しては、まるで自分が同じことをされたように悲しみます。
常にこれを繰り返しているとすぐに疲れ切ってしまいます。
自分と他人の感情をしっかり分けられるようにしましょう。
相手との間にアクリル板があると思って過ごすとちょうどいいです。
悩みの根源を明らかにする
悩んた時には、何について悩んでいるのか、原因は何か、明らかにします。
悩んでいること、困っていることは常に紙に書き出してみるのがおすすめです。
どんな状況になれば悩みが解決するのか、自分が望む姿も明確にしていくと解決しやすくなります。
専門家に相談する
どうしても自分で解決できず、友人や家族にも相談が出来ない場合には専門家に頼るのも一つの手段です。
私が過去に、仕事でハラスメントを受けていた事があります。
友人・同僚、もちろん家族にも言えずに悩んでいた時、どこに相談すればいいのか分かりませんでした。
相談窓口を知ること、もっと広く認知されるようになってほしいです。
もし周囲に悩んでいる人がいたら、ぜひ相談窓口を教えてあげてください。
2020年6月、パワハラ防止法が施行されました。
職場では、相談窓口を設定することも義務付けられています。
分からない場合には人事に相談してみましょう。
もし相談窓口にも相談できない場合には、厚生労働省のサイトに窓口の詳細が記載されています。
もっと気軽に相談に乗ってほしい、職場以外の悩みの場合、話を聞いてくれるサービスがあります。
ココナラでは10分100円~話を聞いてくれるサービスがありますので、ちょっと愚痴を聞いて欲しい、という時にも使ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
HSPの人が相談できないのは、相手の事を考えすぎてしまうからです。
悩んでも一人で解決できない事もあります。
もっと人に頼って、歩み寄っていきましょう。
相手に頼ると、相手もあなたの事を信頼してくれます。
無理せず、少しずつでも改善していきませんか。
悩み解決に少しでも寄り添えたら嬉しいです。
コメント
[…] […]