HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは、とっても敏感な人です。
「とっても敏感」とは、何を持って定義されるのでしょうか。
HSPには4大特性『DOES』があります。
このDOESを理解することで、HSPかどうかが分かります。
DOESと呼ばれる4大特性の全てに当てはまらない場合には、「内気や人見知り」と定義されます。

この記事を書いた内向型HSPのふゆです。
もしかしてHSPかも?と思っている人へ、
「内気や人見知り」と「HSP」の違いをご紹介します。
この記事を読むと
・HSPと内気/人見知りの違いが分かる
・生きづらさの解決方法がわかる
私はHSPを知る前は、自分の性格を「内気で人見知り」だと思っていました。
社会に出てからずっと生きづらさを感じて生きてきましたが、HSPを知ってからは
生きづらさの原因が分かり、生きやすくなりました。
HSPではないかと気になっている方、周囲にHSPの人がいる方はぜひ参考にしてください。
こんな経験ありませんか?
大人になって人見知りとは言えず、必死に明るく外交的な「偽の性格」を作っている。
- 自分から上司や後輩にも話しかけ、コミュニケーションを図る。
- 取引先のお客様とも積極的に交流をする。
- 周囲を見て、困ってそうな人がいたらヘルプをする。
1日が終わる頃にはぐったり、以下のように自己評価していませんか。
- 社会人として最適な能力が備わっていない
- ストレス耐性が低い
- コミュニケーション能力が低い
- 仕事ができない
もし共感する点があれば、HSPかもしれません。
HSPの特性は生まれ持ったものなので、無理に変える事はできません。
私のように、無理やり変えようとするとストレスがたまる一方です。
実は上記は全て私の経験です。
HSPを知り、自分がHSPだと自覚したことで、息苦しさや生きづらさから解放できました。
無理に苦しい環境に身を置かず、快適と思える環境に変えていくことが大切です。
そのためも、HSPの特性(DOES)について理解していきましょう。
HSPとは繊細で敏感な性格の人
HSPとは、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」
生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」という意味で、
頭文字をとって「HSP(エイチ・エス・ピー」」と呼ばれています。
HSPは環境や性格などの後天的なものではなく、先天的な気質、生まれ持った性質であることがわかっています。
HSPの4つの特徴DOESとは
『ひといちばい敏感な子』エレイン・N・アーロン (著), 明橋大二 (翻訳) より
HSPの主な特性として「DOES(ダズ)」という4つの特性があります
4つのうち1つでも当てはまらない人はHSPではありません。
4つの内3つが当てはまっていた人は、性格的に「内気・内向的な人」という可能性が高くなります。
D 考え方が複雑で、深く考えてから行動する(Depth of processing)
- 一を聞いて十を知ることができる
- お世辞やウソを見抜いてしまう。勘が鋭い。
- 物事についてあらゆる可能性を考え、判断に時間がかかってしまう。
O 刺激に過剰に反応し、敏感で疲れやすい(Overstimulation)
- 人混みやイベントが苦手でつかれやすい
- 相手の些細な事に傷ついてしまい、なかなか忘れられない
- 驚きやすい、動揺しやすい
- 映画や音楽、芸術などの作品に深く感動する
- 選択肢が多いと選べない
E 人の気持ちに振り回られやすく、共感力が高い(Empathy and emotional responsiveness)
- 他人の影響を受けやすい、すぐ同調してしまう
- 人が起こられていると、自分の事に感じる
- 映画やドラマに感情移入しやすい
- 相手のしぐさや表情に敏感に反応してしまう
S 些細な刺激を察知する感覚がするどい(Sensitivity to subtleties)
- 周囲の音やにおい、光など五感に敏感
- 直観力がある
内向的と判断されてしまう理由
アローン博士によると、DOESの4つの特徴のひとつでも当てはまらない人は、
内気・内向的の可能性が高いです。
内向的な性格とHSPの特性は共通する部分が多いため、
HSPの人=内向的だと判断されることがあります。
その理由をご紹介します。
HSPの認知度が低い
5人に1人はHSPと言われており、人口の20%と少数派です。
HSPと言う言葉は広まってきたものの、意味を正確に理解している人が少ないのが現状です。
自分がHSPだと認識していない人も多いです。
そのため、その特徴故に「内向的だ」「仕事が遅い」「人見知りだ」と判断されてしまいます。
HSPと内向型との違いについて詳細は以下を参考にしてください。
能力が発揮できる環境にいない
HSPの人は、プレッシャーを感じる職場や、競争が激しい職場では本来の能力が発揮できない傾向にあります。
- イライラしている人や怒っている人にびくびくしてしまう。
- 自分以外の人に向けられた怒りや文句を自分の事のように受け取ってしまう。
- 周囲の人間関係に敏感に反応し気を遣いすぎてしまう。
- マルチタスクに追われ、自分の能力が発揮できない。
- ミスは少ないが、気になるととことん調べるので処理に時間がかかる。
こんな環境で働きずらい、と考えている人は、一度適職を考え直してみましょう。
適職の見つけ方については、以下の記事を参考にしてください。
生きづらさを改善するために
HSPの人は周囲の環境や感情に影響を受けやすいですが、
人間が嫌いだったり、コミュニケーション能力が低いわけではありません。
繊細なので、周囲の変化に敏感に気付き、気遣いが出来る人、と評価される事もあります。
HSPの人が生きづらい、と感じてしまうのは、生きづらい環境に身を置いているからです。
- 結果を求められたり、他人と競争する職場である
- マルチタスクが必要な職種である
- 長時間、満員電車に乗っている
自分がどのような状況に置かれると息苦しいと感じるのかを理解し、
排除していくことで生きづらさは軽減していきます。
- 社内で怒っている人がいたら、席を外す。
- 処理に時間がかかりそうだったら、助けを求める
少しづつでも今までのストレスや不快感から解放されることで、
本来感じるべき「楽しいこと」や「幸せなこと」に感受性を働かせていきましょう。
まとめ
HSPにはDOESという4つの特性がある
D:深く考える
O:刺激を受けやすい
E:共感力が高い
S:些細な刺激を受けやすい
4つ全てに当てはまらない人は内気・内向的な性格という可能性が高いです。
生きづらいのは環境が適していないから
DOESでチェックした自分の特性と、現在の環境にギャップがある場合、
あなたの能力が発揮しにくくなっています。
現在の環境が苦痛で逃げ出したいと感じたら、無理せずに環境を変えることを検討しましょう。
HSPの特性は、捉え方で短所にも長所にもなる
今の環境が生きづらい理由は何でしょうか。原因を追究しましょう。
快適な環境に変わると、HSPの長所(気遣いが出来る、創造性豊かな思考ができる)が活かされていきます。
一気に環境を変えるのは難しいです。
無理のない範囲でひとつひとつ、出来る事から解決していきましょう。
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