HSPで人間関係に悩んでいる人にアサーションが効果的な理由

対人スキル

ビジネススキルでコミュニケーション能力は重要視されます。

職場の人間関係がうまくいかない、と悩んでいる方へ。

コミュニケーションスキルとして役立つのが「アサーション」です。

自己主張が出来ない、断るのが苦手な方に有効なコミュニケーションスキルをご紹介します。

アサーションとは?

アサーションとは、自己主張をするためのコミュニケーションスキルです。

コミュニケーションの中で何気なく行っている、聞く力と伝える力。

伝える力が強い場合、自己主張が強い人、威圧的な印象を与えてしまいます。

また、聞くばかりでは、自己主張がない人、自分の意見がないという印象になります。

 

アサーションは自分も相手も尊重して主張は伝えつつ、相手に不快感も与えない方法です。

アサーションを習得することで、上手に自己主張を伝えるようになりましょう。

アサーション
「アサーション」(assertion)とは、より良い人間関係を構築するためのコミュニケーションスキルの
一つで、「人は誰でも自分の意見や要求を表明する権利がある」との立場に基づく
適切な自己主張のことです。トレーニングを通じて、一方的に自分の意見を押し付けるのでも、
我慢するのでもなく、お互いを尊重しながら率直に自己表現ができるようになることを目指します。

引用:weblio

 

3つのコミュニケーションタイプ

アサーションの理論では、コミュニケーションタイプが3つに分けられます。

①アクティブ(攻撃タイプ)
②ノンアサーティブ(非主張タイプ)
③アサーティブ(理想的なタイプ)

①アクティブ(攻撃タイプ)

自己中心的で自己主張が激しいタイプです。悪く言うと幼稚的。

社内ではあまり好まれないものの、結構な確率でいます。

  • 思ったことを直接的な言葉で、大声で発する。
  • 自分の意見を通そうとするあまり、明らかに悪意があることも。
  • マウンティングで優位に立とうとする
  • 勝ち負けにこだわる

②ノンアサーティブ(非主張タイプ)

自己主張をせず、相手の意見に合わせる、自信のないタイプです。

HSPの人もこのタイプが多いです。

アクティブな人と正反対の性格です。

  • 自己主張が苦手
  • おとなしい、内向的という印象がある
  • 相手の意見に合わせがち
  • あいまいな言動が多く、明確に意見を言わない

③アサーティブ(理想的なタイプ)

相手の主張を尊重しつつも、自身の主張を的確に発言できる、

相手の事も尊重できる理想的なタイプです。

社会人として最も重宝される人材です。

  • 自分の意見を素直に伝えることが出来、相手の意見も尊重できる
  • 相手を傷つけない表現が上手
  • 空気を読んだ立ち振る舞いが出来る

 

アサーションにおいては、アサーティブを目指すことが重要です。

アサーションの習得

アサーションはトレーニングによって習得することが出来ます。

トレーニングは実践で体験することで徐々に身に付ける事が出来るようになります。

以下の点に注意しながら行いましょう。

1.客観的な事実を伝える
2.相手の意見や感情を伝える
3.相手の求めているものの解決策を提案する
4.提案のYES/NOの結果を伝える

相手から日程的に難しい案件を依頼された際の回答方法

  1. このスケジュールでは期日までに終わらせることができません。
  2. 対応したいのですが、期日に間に合わず迷惑をお掛けしてしまいます。
  3. 期日をあと3日延長していただくか、一部を他の方に振っていただければ対応可能です。
  4. 提案内容でご了承いただければお受けしたいのですがいかがでしょうか。

アサーションの実践方法

①アクティブ向け:You/I コミュニケーション

「あなた」を主語にしてしまうと、否定的・攻撃的な印象を与えてしまいます。

「私」はどうしたいのか伝える事で、相手を傷つけずに気持ちを伝えることが出来ます。

アクティブ寄りの人は「私」を主語に変えてみましょう。

②ノンアサーティブ向け:気持ちを素直に伝える

感情や自分の気持ちを正直に伝える事で、伝わりやすくなります。

「~に困っているので、助けていただけますか」

ノンアサーティブは主張よりも気持ちを伝える事から始めてみましょう。

肯定的な言葉を使い、お願いの表現で相手を尊重する

  • 主張する際

「~しなさい」「~すべき」と言った命令形では上司であっても不快な思いをしますよね。

「~して欲しい」「~してくれますか」と言う表現に変えるだけでも柔らかくなります。

 

  • 依頼されたことを断るとき

「~できない」という否定的な言葉は相手に不快感を与えてしまいます。

なぜできないのか、どうすれば出来るのか理由を付け加えて伝えるだけで、印象がぐんと良くなります。

「今日中は難しいですが、今週中であれば対応出来ますがよろしいでしょうか。」

こういった前向きで分かりやすい回答をするだけで、快く受け入れてくれます。

 

また、こういった状況が分かることで、相手は「じゃあ他の人に頼もう」や

「急いでないのでお願いしよう」と選択肢があることが分かるので、

その後のコミュニケーションもスムーズに進みます。

まとめ

アサーションは自分の相手も尊重しながら行うコミュニケーションスキルです。

普段のコミュニケーションはもちろん、ビジネスの場でも役立つスキルです。

コミュニケーションがうまくいかない、と悩んでいる方は、ぜひチャレンジしてみてください。

自分の意見がうまく伝わることで自信にもつながりますよ。

 

 

 

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